サボり方の達人

サボり方などについてテキトーに書いています ここに書いてあることを人に話しても共感はほぼされないので、自分の心の処方箋にしていただければいいと思います コメントやメールをいただけると嬉しいです。hakumachi.b@gmail.com

20220330 裁判へ行く(後編)

昨日の日記の続きになります。

今日は裁判所に行って、法廷に入るところからです。

3人分の裁判を見ました。一人15分ぐらい。

haku-nikki.hatenadiary.com

 

一人目

入ると、傍聴席に人がいっぱいいた。数えると18人だ。

入口近くの席に座る。

 

前を見ると、弁護士の人が色々しゃべっていた。

けっこうため口なんだなー。

 

途中で入ったものの、だんだん状況が吞めてきた。

どうやら被告人は大麻所持で捕まって、所持は認めていた。

論点は大麻の量にあるらしい。

 

大量にもってはいたが、それは販売目的じゃない。

コロナでなかなか出歩けなかったから、まとめて買っておいたんだという主張。

加えて、大量だから販売目的だと検察や裁判官は決めてかかっているのでは?と言っていた。過去の裁判の引用なんかも持ち出してた。

 

10分ぐらいかな?しゃべり通した後、被告人が中央席に呼ばれる。

最後に話しておきたいことはありますか?の裁判官の問いに大量にもっていたけど、販売目的ではない。これからは大麻とかかわらないようにしますとたどたどしく言っていた。

 

被告人も弁護士も普通の人に見えた。裁判官は二人いたのだけど、優しそうだった。

少なくとも口調はとてもおだやかだった。

 

次回は4月何日に判決を言い渡しますと言って、この裁判は終わり。

裁判ってこんな感じなんだ!とぼーっとしていたら、隣の人が立ち上がった。

 

この人最後の方に入ってきたからぜんぜん内容聞けなかったんだよなぁ、かわいそうにと思ってたら、スーッと横を通り抜け、弁護士の席に座った。

弁護士の方だったのね(;'∀')

見た目はサラリーマンと変わんないよ。

 

二人目

裁判が始まる前に、せっかくだからと場所を移動、一番前の席に座った。

 

二人目の被告人は検察官に拘束具を付けられながら来た。

入れ墨も入っているし、さっきの人よりだいぶそれっぽい。

拘束具を外してから着席した。

 

初審らしく、検察官が起訴状を読み上げる。

これが長い!10分ぐらいしゃべってた。

 

給付金詐欺で捕まったそうだ。1月26日に捕まったらしいのだけど、そのあと取り調べで余罪がわかったから追加で3月7日付の起訴状を読み上げる。

だから5分x2件で10分ぐらいだった。

 

読み上げたあと、弁護人に起訴状の内容が正しいか尋ねる。

弁護人は詐欺もしてないし、住居侵入もしてないと否認。

はて?住居侵入の話なんか出てたっけ?

 

ともかく否認してた。その後裁判官、被告人に何やら書類が渡された。

裁判官が起訴状の内容が正しいか尋ねると、詐欺にあたるとは思っていなかった。住居侵入もしていないと否認した。

 

ここまででこの裁判は終了。日程が組まれ、次の裁判となった。

なんだかドラマでいうと、法廷シーン開始5分目のところだな(;'∀')

被告人が否認してさぁ盛り上がるぞ!ってところで終わりだものなぁ。

証人とかでてこないんだ。

先ほどこうおっしゃられましたが、この証拠によると違います!みたいなことはなくて淡々としてる。

 

三人目

1、2人目の被告人は若い人だったけど、今度の被告人はジャージのおじさんだった。

この人も拘束具がされていた。今度は手錠型。さっきの人は腕ごと動かせないようになっていた。

弁護士はまた変わった。検察官はずっと続投。

 

ぼーっと座ってると、後ろから声がした。

「なんだぁ?身内でもないやつが前に座っているぞ。」

おじさんの太い声だ。

あ、それって、私のことじゃん(;'∀')

そんなルールがあるのか(;'∀')

場所代わりしょうか?と言うか迷ったけど、振り返るのも怖くてできなかった。

 

電話で裁判所に確認したとき、メモは取っていいと言っていたので、これまでの裁判は取っていたのだけど、この裁判は取るのをやめた。

私の後ろで、被告人の身内の人が私のメモを見たら逆恨みされそうだからだ。

 

裁判が始まった。

この裁判は最終弁論らしく、検察官が論告・求刑を読み上げる。

これが長い、10分あった。

 

被告人はバーを営んでいるらしく、客(ヤクザ)と支払いで揉めて客が警察を呼んだところ、覚せい剤所持が発覚。

客が覚せい剤は被告人から買ったというので、被告人の家(家はバーからつながっている)を捜査、覚せい剤が見つかったとの話だった。

尿検査を任意で行うと、覚せい剤反応が出た。

 

尿検査を素直に応じたのは、拒否しても法手続きで強制執行にせよ、尿検査をすることになるため。

誰かに覚せい剤を注射、もしくは飲み物に入れられた可能性も覚せい剤が自宅にあったこと、自宅に入れるのは被告人だけなのでないと主張。

 

弁護士の最終弁論

尿検査に素直に応じたのは、自分が覚せい剤を使用しているとの自覚がなかったからで、誰かに入れられたのかもしれない。

覚せい剤の袋からも指紋は出なかった。

注射痕も逮捕直後の被告人を撮った写真からは見当たらなかった。

過去に9回逮捕されているが、いずれも覚せい剤の所持によるものではない。

 

被告人が中央に呼ばれ、何か言いたいことはありますか?と質問される。

特にありません。と一言。

裁判は終わった。

 

被告人はとてもこの場に慣れていた。

身内がいることも心強かったのだろう。どっちにしろ、執行猶予付きみたいだし。

 

弁護士の人と、身内の人が何かしゃべってから出て行った。

こういう人の弁護もしなくちゃいけないんだよねぇ(*_*)

 

以上三つみて、午前の審議はもうないので帰った。

途中お城や桜が綺麗なとこがあったのだけど、疲れたからそのまま帰った。